ラー油は大別して「ごま油」と「唐辛子」で出来ています。
「ごま油」は抗酸化作用、「唐辛子」は代謝の改善効果があると言われていますよね。
その他にも「にんにく」「ネギ」「生姜」「山椒」「八角」など、漢方にも使われるような香辛料を使っていますので、それぞれの素材がもつ健康増進効果が期待できます。
基本的にラー油に使われている素材は「血行促進」「食欲増進」「胃腸の機能改善」「抗酸化作用」そして以外にも「精神安定・リラックス効果」があるものが多かったです。
どれも良い効果ですが、ごま油を含めて過度な摂取は逆効果になるものがほとんどなのも特徴でした。
辛いのでドバドバ使うようなことは無いと思いますが、適量が一番ということのようです。
下記にごまラー油によく使われている素材と味、そして健康効果についてまとめてみました。
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この記事の目次
ラー油には下記の成分がよく使われます。
基本的には油で唐辛子の辛味を煮出したものなのでそれだけでも良いのですが、こだわりの配合によりオリジナリティを出しているメーカーも多いです。
食べるラー油系を加えると乾物、肉類・魚類や黒砂糖など、もっと沢山の材料が使われるようになります。
今回はかけたり小皿にとってつけたりするベーシックなラー油の材料を取り上げていきます。
ごま油は「オレイン酸」や、「セサミン」に代表される「ゴマグリナン」が有名です。
「オレイン酸」はオリーブオイルに多く含まれていることで有名ですが、動脈硬化などの生活習慣病や便秘の予防・改善効果があると言われています。
「ゴマグリナン」はとても強い抗酸化作用を持っており、活性酵素を抑制してくれます。
活性酵素は増えすぎると肝機能を低下させ、肌のハリツヤを失わせたり、生活習慣病のリスクを上げます。
また、「ゴマグリナン」は女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用をする物質の一つで、ホルモンバランスを整え、更年期障害を改善する効果が期待されています。
ごま油はリノール酸(オメガ6)を含みます。体内で作れない物質のため積極的に摂取すべきですが、現代人の生活では過剰摂取になりやすく、リノール酸(オメガ6)の持つ炎症作用が身体に悪影響を与える場合があります。
唐辛子(とうがらし)は「カプサイシン」が有名ですよね。
「カプサイシン」は中枢神経を刺激することで発汗・発熱を促進し、脂肪を分解する酵素のリパーゼを活性化させるため、エネルギー代謝を上げる効果が期待できます。
また、「辛味」による舌と胃の刺激により、消化器官を動かす作用があり、また殺菌効果もあるため食欲増進と健胃効果があります。
胡椒(こしょう)は大航海時代から肉の保存に使われていたとおり、防腐効果があります。
ぴりりと辛い味の元でもある「ピペリン」という物質の効果で、摂取すると体温上昇を促進させ、血流を改善する働きがあります。
また、カリウムを多く含んでおり、体内の余計なナトリウムと結びついて体外に排出する効果も期待できるため、塩分のとりすぎや高血圧の改善に期待ができます。
ネギは昔から風邪に効くとされてきたとおり、ネギの独特なニオイのもとであるアリシンには殺菌・抗菌に加えて抗酸化作用、胃腸の消化機能向上、血行促進、疲労回復の効果が期待できるとされています。
古くから食材や生薬として使われてきた生姜(しょうが)は日本の『古事記』にも登場しています。
生姜にはジンゲロール・ショウガオール・ジンゲロンといった物質が含まれており、抗酸化作用、殺菌・抗菌効果、血行促進、食欲増進、冷え性の改善など、多くの健康効果があると言われています。
山椒(さんしょう)のぴりりとした辛味のもとであるサンショールは肩こりや神経痛、保温に効果があり、独特の香りのもとであるシトロネラールには食欲増進や消化促進、消炎作用が期待できます。
カリウムも多く含んでいるため、体内の余計なナトリウムを体外に排出するデトックス効果も期待できます。
スターアニスとも呼ばれる八角(はっかく)は、その香りのもとであるリモネンという物質に交感神経を刺激して血行を促進する効果があると言われています。
また、利尿作用もあるとされており、身体の余計な水分を排出することでむくみの解消が期待できます。
トランス−アネトールは女性ホルモン(エストロゲン)に似た構造を持っており、女性のホルモンバランスを整えて更年期障害を改善する効果が期待されています。
ピネンという成分は神経の興奮を抑える効果があると報告されており、ストレス軽減や憂鬱の解消に役立つとされ、アロマオイルにも使われています。
陳皮(ちんぴ)とはみかんの皮を乾燥させた生薬の一種のことです。
香り成分であるリモネンやテルピネンが含まれ、毛細血管を広げて血行を促進し、冷え性や肩こりに効果があるとされています。
また、ポリフェノールの一種であるヘスペリジンが含まれており、毛細血管を強くして血流を改善します。
リモネンは柑橘類に多く含まれ、リモネンを含むアロマオイルにはリラックス効果があると言われています。
桂皮(けいひ)とはいわゆるシナモンのことで、世界最古のスパイスとも言われています。
身体を温める効果に加えて、シンナムアルデヒド(桂皮アルデヒド)による毛細血管の修復・血管拡張効果により血行促進が期待できます。
シンナムアルデヒド(桂皮アルデヒド)はシナモンのスパイシーで甘い香りを形成する成分でもあり、鎮静作用と高揚作用の両方を持つとされています。
血行促進によって冷えの緩和、むくみ・便秘予防、血糖値上昇抑制、シミ・シワ・たるみ予防にも期待できると言われています。
丁子(ちょうじ)はクローブとも呼ばれ、西洋ではホットワインやポトフにも使われます。
主な効果は冷えの緩和で、身体を温めて弱った胃腸を改善する効果があります。
と、こんな風に書き連ねると「健康食品だ!」となってしまいそうですが、普通に油ですし、辛いものなので、食べ過ぎには注意してくださいね。
テレビなどで激辛料理を食べている様子を見るに、そこまで気にしなくて良いと思うのですが、薬も量を間違えれば毒になりますし、ほどほどに適量で楽しむのが何事も良いのかなと思います。
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